その日は、子ども食堂の日。
少しずつ準備が進んでいました。
テーブルを囲んでいたのは、同年代の人たち。
その中に、認知症のある方の姿もありました。
ボウルの中のごはんを手に取り、
ひとつ、またひとつと、おにぎりを握っていきます。
昔はよく、子どもたちに握ってあげていたそうです。
けれど、
おにぎりを握るのは、いつぶりだったのでしょう。
誰かのために手を動かすのは、いつぶりだったのでしょう。
この日は、
普段よりも表情が豊かで、
動きも軽やかでした。
テーブルの上には、
子どもたちが食べるおにぎりが並んでいきます。