私たちは、お年寄りのことを「分かったつもり」にならないことを大切にしてきました。
完全に理解することはできなくても、感じ取り、想像し、近づこうとすることはできる。
その姿勢こそが、介護の出発点だと考えています。
2005年10月、特別養護老人ホーム玉樹が開所する1ヶ月前、生活介護研究所によるオープニング研修が実施されました。
研修は、3日間の理論研修と2泊3日で玉樹に宿泊する「ZIZIBABA体験研修」で構成されていました。
3日間の座学では、介護の理念や根拠をじっくりと学び、その後の宿泊研修では、「寝たきり・座りきり」「オムツ」「食事」といった実体験を通して感じたことをもとに、「やりたい介護とは何か?」をテーマに徹底的なディスカッションを行いました。
- 〇寝たきり・座りきり体験
目隠しや耳栓をされ、4時間にもわたりベッドや車いすに拘束されます。見えないことや聞こえないことの不安、しびれていく手足、自分とは関係のない話声に感じる孤独、暑くても寒くても自分ではできない室温調整といった状況にたいして、体のどこが辛くなったのか、心がどう動いたのかを感じます。
- 〇オムツ体験
人工の尿や便が入ったオムツを装着し一晩過ごします。
翌朝、オムツの蒸れによる不快感や肌トラブル、オムツを外したくなる気持ちを体感し、お年寄りが日々どのような思いで過ごしているのかを考えます。

- 〇食事体験
目隠しされ食事を前に何も知らされないまま空腹状態で30分間待たされます。
そののち、刻みや元の料理が何かわからないペーストの食事を、本人のペースを無視され拒否しても手荒く食べさせられながら全量摂取をめざします。
待たされる不快感や一方的な食事ケアの残酷さを考えます。
- 〇やりたい介護グループディスカッション
それぞれの体験について、グループディスカッションをし、感じたことを話し合い、やりたい介護をディスカッションして10ヵ条にまとめ上げます。講師には何度もダメ出しをされながら深夜まで続きました。
お年寄りのことは完全には分からないけれど、近づくことはできます。理解と想像を生むためにも感じ取る努力が大切になります。
このオープニング研修は、玉樹の介護の原点となりました。内容の過酷さは時代に合わせて変化してきましたが、当時の思いを受け継ぎながら、今日まで「ZIZIBABA体験研修」は続いています。
2005年10月、特別養護老人ホーム玉樹が開所する1ヶ月前、生活介護研究所によるオープニング研修が実施されました。
研修は、3日間の理論研修と2泊3日で玉樹に宿泊する「ZIZIBABA体験研修」で構成されていました。
3日間の座学では、介護の理念や根拠をじっくりと学び、その後の宿泊研修では、「寝たきり・座りきり」「オムツ」「食事」といった実体験を通して感じたことをもとに、「やりたい介護とは何か?」をテーマに徹底的なディスカッションを行いました。
寝たきり・座りきり体験
- 目隠しや耳栓をされ、4時間にもわたりベッドや車いすに拘束されます。見えないことや聞こえないことの不安、しびれていく手足、自分とは関係のない話声に感じる孤独、暑くても寒くても自分ではできない室温調整といった状況にたいして、体のどこが辛くなったのか、心がどう動いたのかを感じます。
オムツ体験
- 人工の尿や便が入ったオムツを装着し一晩過ごします。
翌朝、オムツの蒸れによる不快感や肌トラブル、オムツを外したくなる気持ちを体感し、お年寄りが日々どのような思いで過ごしているのかを考えます。